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Pablo Picasso

パブロ・ピカソ

1881-1973 / スペイン

パブロ・ピカソ 「アビニヨンの娘たち」
1907年 243.9 x 233.7 cm(ニューヨーク近代美術館)

1881年スペインのマラガに生まれる。画家であった父の教えのもと、幼少期より絵の才能を発揮し、11歳でラ・コルーニャの美術学校へ特別に入学。バルセロナ美術工芸展に出展し、14歳で画家としての活動を開始する。1900年頃パリに移住し、多くの画家から表現様式を吸収したが、特に初期画業の20年ほどは目まぐるしく作風が変化した。友人の自殺をきっかけに、貧困や生と死を主題とした「青の時代」(1900-03)、暖かみのある色使いでサーカスや旅芸人などを描いた「バラ色の時代」(1904-06)、対象を幾何学的に分解し、線と面で再構築する分析的キュビスムを生み出した「キュビスムの時代」(1907-16)と一般に区分されている。この後もピカソはキュビスムにとどまることなく、そして古典回帰、シュルレアリスムへと進んでいく。 

1937年、パリ万博のスペイン館で大作《ゲルニカ》を発表。内戦中のスペイン北部の小都市ゲルニカで起きたフランコ軍による無差別爆撃を主題とし、多くの非人間性、残虐性、戦争の絶望性を体現。パリ万博の後は、ニューヨーク近代美術館への寄託を経て、1981年にスペインに返還。1992年プラド美術館別館で展示され、現在はソフィア王妃芸術センターに寄託展示される。 

晩年もピカソの創作意欲は衰えず、絵画、また彫刻や陶器などにも多くの作品を残す。作品群はパリやマラガのピカソ美術館、日本では最初のピカソ館がつくられた箱根彫刻の森美術館など、世界の各美術館に収蔵されている。1973年、フランスのムージャンにて91歳で死去。

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