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Georges Braque

ジョルジュ・ブラック

1882-1963 / フランス

ジョルジュ・ブラック「マントルピースの上のクラリネットとラム酒の瓶」1911年 81 x 60 cm
(テート・ギャラリー)

1882 年フランス・セーヌ川沿いの町アルジャントゥイユで生まれ、ル・アーヴルで育つ。1897 年から1889 年にはル・アーヴルにあるエコール・デ・ボザールで夜間の美術学校で絵画を学ぶ。その後、パリで装飾芸術の修行をして1902 年に卒業すると、パリにあるハンバート美術大学に入学。大学ではフランシス・ピカビアやマリー・ローランサンと出会う。1907 年アンデパンダン展にマティスの影響を受けたフォーヴィズム的作品を出品。また、同年詩人ギヨーム・アポリネールと共にピカソのアトリエを訪れ、《アヴィニョンの娘たち》を見て衝撃を受ける。また同時期にセザンヌの大回顧展を鑑賞したことで、ピカソとセザンヌの影響下にてキュビスム最初期の作品を生み出す。その後1909 年よりピカソと共同制作を始め、セザンヌが提唱した「自然を円柱、球、円錐でとらえる」方法に基づき、対象を分解して幾何学的図形に再構成する「キュビスム」を創出する。ピカソとの共同制作により、対象物を分解し、モチーフに対して自身が持っているイメージに従って組み立てていく「分析的キュビスム」から、1912 年頃には、文字、パピエ・コレ(はり紙)、新聞の切り抜きや木目の壁紙といった既製品のコラージュを取り入れた「総合的キュビスム」へと発展。第一次世界大戦を期にピカソとブラックの共同制作途絶え、大戦後の1917 年よりブラックは制作を再開。キュビスムを応用しつつ、モノトーンで幾何学的な絵画から色彩豊かなスタイルへ変化していった。晩年は「鳥」を主題とした絵画や版画作品を制作し、そのうちのひとつがルーヴル美術館の天井を飾っている。1963 年パリにて死去。 

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