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ARTISTS

Joan Miró

ジョアン・ミロ

1893-1983 / スペイン

ジョアン・ミロ「モーニングスター」
1940年 38 x 46 cm(ミロ美術館)

1893 年スペインのバルセロナに生まれる。美術学校とビジネススクールに通い、18 歳からは簿記係として働いていたが、うつ病とチフスを患い故郷の農園モンロッチ・ダル・カムで療養した後、絵を描き始める。初期は印象派やフォーヴィズム、キュビスムの影響を受けた風景画や肖像画を手掛ける。1919 年初めてパリを訪れ、1920 年には移住。ピカソら芸術家とも知り合い、またシュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンと出会う。この頃に、植物や動物たちがいる風景に、抽象的なイメージや記号が入り混じる《耕地》、《アルルカンの謝肉祭》などの代表作を制作。1924 年頃よりシュルレアリスム運動に参加し、無意識に湧き出るイメージを、具象と抽象のモチーフで自由に組み合わせて表現する幻想的な作風へ移行。ミロの作風は同じシュルレアリストでもベルギーのルネ・マグリットやダリらの古典的・写実的描写法とは全く異なるものであるが、ブルトンはこうしたミロの絵画こそが真のシュルレアリスムであるとして共鳴した。 

1930 年代から、ミロはバルセロナ、パリ、マリョルカ島のパルマ・デ・マヨルカにアトリエを持ち制作。1950 年代以降は陶器や彫刻作品に注力し、絵画にしばしば登場させた鳥や女性などをモチーフとして制作を行うほか、パブリック・アートの大作も発表。1954 年にヴェネチア・ビエンナーレの版画部門大賞、1967 年にカーネギー賞絵画部門で受賞する。 

1966 年に東京国立近代美術館、京都国立近代美術館にて日本初の個展を開催し初来日。1969 年には日本万国博覧会(大阪万博)のガス館に陶板壁画《無垢の笑い》を制作するために来日。1983 年にアトリエのあるパルマにて死去。 

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