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ARTISTS

Charles=Francois Daubigny

フランソワ・ドービニー

1817-1878 / フランス

シャルル=フランソワ・ドービニー Les Blanchisseuses
油彩・キャンバス 1870-74年(ニューヨーク、フリックコレクション) 

1817年パリに生まれる。古典的風景画家だった父親に、早くから風景画の手ほどきを受ける。1836年にイタリアを旅行、1838年にはポール・ドラロッシュのアトリエに入った。まず版画家として出発し、書物や雑誌などの挿絵を描いて生計を立てるようになる。この頃サロンに出品したのは、主に銅版画や木版画などであった。
本格的に風景画に移ったのは1840年代の終わり頃で、1843年以降よくバルビゾンに赴きフォンテーヌブローの森を写生した。1844年のサロンには森の風景画を出品している。1848年のサロンにオワーズ川の風景画を出品し注目を集めたことで、風景画家としての地位を確立。1859年にはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ、1874年にレジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章した。1878年61歳で死去。
ドービニーの風景画はコローをはじめバルビゾン派の影響がかなり強く、いわゆる「バルビゾンの七星」の一人と考えられてきたが、平凡な自然の風景をありのままに表現していて、バルビゾン派の姿勢とは必ずしも合致しない。晩年は光や大気の効果をそのまま画面に表わそうと試み、むしろ印象主義の先駆者とみなされる。セザンヌを擁護し、モネやシスレーらを積極的に評価するなど、印象派の画家たちに大きな影響を与えた。終始戸外で制作し、セーヌ川やオワーズ川にボートを浮かべてフランス各地の河畔の風景を描いたことで知られる。

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