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ARTISTS

Charles=Francois Daubigny

フランソワ・ドービニー

1817-1878 / フランス

シャルル=フランソワ・ドービニー Les Blanchisseuses
油彩・キャンバス 1870-74年(ニューヨーク、フリックコレクション) 

パリに生まれる。古典的風景画家だった父親に、早くから風景画の手ほどきを受ける。1835年にイタリアを旅行、1838年にはポール・ドラロッシュのアトリエに入った。まず版画家として出発し、書物や雑誌などの挿絵を描いて生計を立てる。この頃サロンに出品したのは、主に銅版画や木版画などであった。
本格的に風景画に移ったのは1840年代の終わり頃で、1848年のサロンにモルヴァン地方で写生した風景画作品を出品、2等賞を得る。1843年以降よくバルビゾンに赴き、フォンテーヌブローの森を写生。1844年のサロンに森の風景画を出品している。また、別荘としてバルビゾンの農家を購入した。
ドービニーの風景画はコローをはじめバルビゾン派の影響がかなり強く、いわゆる「バルビゾンの七星」の一人と考えられてきたが、平凡な自然の風景をありのままに表現していて、バルビゾン派の姿勢とは必ずしも合致しない。晩年は光や大気の効果をそのまま画面に表わそうと試み、むしろ印象主義の先駆者とみなされる。セザンヌを擁護し、モネやシスレーらを積極的に評価するなど、印象派の画家たちに大きな影響を与えた。終始戸外で制作し、セーヌ河やオワーズ河にボートを浮かべてフランス各地の河畔の風景を描いたことで知られる。

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