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ARTISTS

Bernard Buffet

ベルナール・ビュフェ

1928-1999 / フランス

ベルナール・ビュフェ
「エンパイアステートビル」油彩
キャンバス 1958(個人蔵)

 1928年パリに生まれる。父親は工場経営者。少年時代から絵を描くことを好み、10歳で画家になることを目指すが、16歳の時に当時唯一の理解者であった母親を亡くす。1944年15歳でパリ国立美術学校に入学。ルーブル美術館に通ったり、ボージュ広場の夜間講座でデッサンを学んだりして過ごす。在学中、当時のフランスで盛んだった抽象美術およびアンフォルメル(不定形抽象)の運動に対抗して、黒い硬質な描線と抑制された色彩、鋭角的なフォルムを持つ具象絵画を提唱。第二次世界大戦後の不安や虚無感、悲哀、苦悩といった人々の感情と呼応して、美術界に強烈なインパクトをもたらした。「新具象派」あるいは「オムテモアン(目撃者)」と呼ばれ、具象画壇の旗手となる。1947年アンデパンダン展、サロン・ドートンヌに出品し注目を集める。1948年20歳で、パリで最も権威ある新人賞・批評家賞を受賞。1955年美術誌「Connaissance des Arts(芸術の知識)」で「戦後の優れた画家10人」第1位に選出されるなど早い時期に名声を得た。 

1958年多くの女性像のモデルを務めたアナベルと結婚。1950年代半ばには抽象絵画が全盛だった日本に紹介される。1963年東京国立近代美術館、京都国立近代美術館で回顧展。1980年ベルナール・ビュフェ美術館の招待により初来日を果たす。 

1971年レジオン・ドヌール勲章受勲。1974年フランス美術アカデミー会員選出。1999年71歳で自ら命を絶った。 

ベルナール・ビュフェ美術館(静岡県長泉町)は、世界一のビュフェコレクションを誇る。 

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