Spirit and Form: Works on Paper

NUKAGA GALLERYは4月24日(水)から5月15日(水)まで、展覧会「Spirit and Form: Works on Paper」を開催いたします。

本展は、ワシリー・カンディンスキーやアンリ・マティスそして白髪一雄やフランク・ステラといった20世紀の美術に重要な革新をもたらした作家の紙作品に焦点を当てます。西洋美術の歴史において周縁的な地位を与えられてきた紙は、一方でキャンバスや大理石といった素材に比べて安価で大量に入手が可能なことから、多くの作家にとって自由で未分化な思考や感覚を留め、展開する支持体として用いられてきました。

本展に展示される作品は、ペンにインク、水彩、油彩や色鉛筆といった多様なメディウムによって描かれ、生み出される豊かなイメージは有機的、記号的で、時に身体性を孕み、時に機械的です。紙に描くという行為は、絵画制作における準備運動のようであり、同時にその恣意的な生成過程に介入する作家の精神は、モダニズム芸術の可能性を押し広げてきました。

20世紀の美術をリード、更新してきた作家による紙作品15点をご鑑賞いただき、過去およそ100年間の美術表現の展開と彼らの絵画制作の本質に触れていただけますと幸いです。